ニュースちゃん24

ニュース全般
  芸能
社会・生活
閲覧 ありがとうございます

    2021年04月


     幼い子どもはまだ善悪の区別がつかず、ちょっとしたいたずらをすることもある。海外では公共の場所でチューリップを摘んだ少年が逮捕される事件が起きた。

     アメリカノースカロライナ州で、6歳の少年が公営のバス停の芝生に咲いていたチューリップを摘んだとして逮捕されたと海外ニュースサイト『BNC』と『7NEWS』が3月26日までに報じた。

     報道によるとチューリップを摘んだ少年は、土地またはそれに付属するものを故意に破損し、不動産へ損害を与えた罪で逮捕されたという。逮捕されたときに保護者が近くにいたのか、誰が警察に通報したのかは明かされていない。

     少年はこのほど、裁判に出廷した。『7NEWS』によると裁判中、少年は若すぎて注意力が持続せず、弁護士に渡された紙とペンで遊んでいなければならないほどだったという。弁護士は「彼は幼すぎて何が起こっているのか分かっていない。おそらく自分の住所さえ言うことができないだろう」と少年を擁護している。裁判で検察側の主張は却下された。裁判官は、判決を下す際、「サンタクロースや妖精を信じるほどの年齢の子どもの人生を変えることをしていいのか。その答えは“NO”だ」と述べたそうだ。

     『7NEWS』によると、同州はアメリカの司法制度で裁かれる年齢を最も低く設定しており、現在問題視されているという。同州では少年少女の司法について考える「少年司法ネットワーク」などの要望を受け、最低年齢を12歳に引き上げるよう検討がなされている。

     このニュースが世界に広がると、ネット上では「冗談みたいなニュース。6歳で公共の場で花を摘むと罪になると判断するのは無理だし、6歳の少年を法で裁こうとするのは間違っている」「少年がチューリップを摘んだ場所には侵入禁止などの看板は立っていたのか。ただ立っていたにしても少年少女にそれを守るように言うのは無理」「なんでも訴えればいいというものではない。彼はまだたった6歳なんだ」「裁判官が良識のある人でよかった。もし有罪となっていたらと考えると恐ろしい」「警察に通報した人も意地が悪い。その場で注意すれば済む話だったのに、何か悪意があるように思う」などの声が挙がっていた。

     ​>>南京錠で流血するほど殴打 息子から4年以上虐待された母親、将来を考え通報を拒否していた<<​​​

     海外では少年が思わぬ罪を犯し、警察沙汰になった事件はほかにもある。

     ニューヨーク州で中年の女性が当時9歳の少年に尻を触られたと主張し、警察に通報する事件が起きたと海外ニュースサイト『New York Post』と『The New York Times』などが2018年10月に報じた。同記事によると、女性は同州のスーパーマーケットで買い物をしていたところ、少年に尻を触られたと感じたそうだ。少年は母親と一緒にいた。女性は激怒しスーパーから出ると警察に電話で通報し、「少年に性的暴行を受けた」と説明した。

     少年は状況を理解できず、怒鳴って電話をかける女性の姿を見て泣き叫んでいた。『The New York Times』によると、店の監視カメラの映像を見ると少年は女性の近くにはいたものの、女性の尻に故意に触れているような姿は映っていなかったという。近くにいた人は女性を見て、「誰もあなたのお尻を触っていない」などと指摘した。その後、警察が現場に向かったのか、また警察が少年を逮捕したのかどうかは不明である。なお、『The New York Times』によると、母親は「女性は不当な理由で子どもを警察に突き出そうとした」と女性を非難していたそうだ。

     大人は子どもの行動に寛容になり、子どもが悪事をはたらいたとしても、一方的子どもを責める前に事実関係を確認することが大切だろう。同時にいけないことはいけないと、きちんと伝えることも必要だ。

    記事内の引用について
    Six-year-old in North Carolina arrested for picking flower from lawn」(BNC)より
    https://bnc.tv/six-year-old-north-carolina-arrested-picking-flower-from-lawn/
    Boy, 6, arrested and charged for picking flower from North Carolina lawn」(7NEWS)より
    https://7news.com.au/news/north-america/boy-6-arrested-and-charged-for-picking-flower-from-north-carolina-lawn-c-2441422
    White woman calls cops on black child she says touched her butt」(New York Post)
    https://nypost.com/2018/10/12/white-woman-calls-cops-on-black-child-she-says-touched-her-butt/
    「A White Woman, Teresa Klein, Called the Police on a Black Child She Falsely Said Groped Her」(The New York Times)より
    https://www.nytimes.com/2018/10/12/nyregion/woman-calls-police-black-boy-brooklyn.html

    画面はイメージです


    (出典 news.nicovideo.jp)

    本当に冗談のような。

    <このニュースへのネットの反応>

    【(海外ニュース)「公営のバス停の芝生に咲いていたチューリップを摘んだ6歳の少年を逮捕」冗談のようなニュース】の続きを読む


    小学1年生の漢字テストに関し、「とめ、はね、はらい」の有無でバツをつけるという教育方針に、賛否の声があがっている。脳科学者の茂木健一郎氏も、その厳しすぎる基準に苦言を呈している。

    「どうでもいいことよりも学ぶべき大切なことあるのに」

    議論の発端となったのは、西日本新聞ウェブ版)で2021年4月5日に特集された「0点は厳しすぎ?小1『とめ、はね、はらい』で× 文科省の見解は」という記事だ。記事では、「とめ、はね、はらい」が欠けていると漢字ドリルは全てやり直し、テストは0点になってしまうという厳しい指導に悩む小学1年生の子を持つ保護者の声をクローズアップしている。

    学習指導要領によると、国語の漢字テストや書写の授業では「学年別漢字配当表に示す漢字の字体を標準とする」ため、「とめ、はね、はらい」が求められるが、この基準は学校により異なるという。

    脳科学者の茂木健一郎氏は5日、自身のツイッターで記事を引用し、「こういうどうでもいいチマチマしたことを小さく前にならえで押し付けるから日本の教育は没落してゆく。一種の虐待だよ。そんなことより批判的思考を。教師の側にそれがない。絶望的」と述べた。

    続くツイートでは、「そもそも、漢字の、『とめ、はね、はらい』の『正書法』にどれほどの歴史的、学問的根拠があるのか?たまたま今の『文科省』が『これが正解だよ』と指定したものに従うことは反知性主義。掛け算の順序と同じ、初等教育の愚劣な押し付け。それこそが教育だ、キリッと言っている人たち、少し考えたら?」、「掛け算の順序はこれじゃないと正解にしないという意味不明の愚鈍や、根拠の怪しい漢字のとめ、はらい、はねを覚えろとか教師が押し付けてくる学校だったら、いかない方がマシだと心から思う」として学校教育に感じる問題点を指摘した。

    ネット上には文字は正しく美しく書くべきだとする声がある一方、子どもによって成長のスピードは異なるため、「とめ、はね、はらい」を気にするあまり子どもやる気を削ぐのではないかという意見もある。

    茂木氏のツイートにもさまざまな意見が集まり、200件以上のリプライがついた。

    「止めとかハネとかよりも、大事な今の時代にあった"基礎"があるように思います」
    「大学試験で漢字のとめ、はね云々で減点されんだろうし、ワードで文字を書くことの多い大人にいたっては、どうでも良いのでは」
    「最初の基礎は必要だと思う。正しいを知らないのは可哀想」
    「小一は字を正しく書かないとそれが癖になったまま育ってしまうので小さいうちは手厚く教育を受けなければいけないと思う」

    「自分の言葉で表現する、自分の言葉で書くことを教える方がよっぽど重要」

    茂木氏は同日YouTubeに「漢字のとめ、はね、はらい、なんてどうでもいい」と題した動画を投稿した。

    「漢字のとめ、はね、はらいもどうでもよくて、漢字とか文字というのは『パターン認識』で覚えるんです」と脳科学の見地から文字の認識について解説。茂木氏によると、脳の「パターン認識」では、特定のテンプレートに合うものであれば、とめ、はね、はらいがなくとも同一の文字として認識するという。

    「もう一回言いましょうか?とめ、はね、はらいなんかどうでもいいんですよ」と強調した。茂木氏は「学習ってね、一番大事なことは思考をどんどん積み上げていって、批判的思考クリティカルシンキングをやって、自分の興味のあることをやって、学んでいくこと」と語り、「日本語教育」の重要さについて論じた。

    その中で、日本の学校教育は「読む・聞く・書く・話す」のうち、「書く・話す」の教育が欠落していると指摘。「自分の言葉で表現する、自分の言葉で書くことを教える方がよっぽど重要なんです」とした。「文字そのものに本質はなく、文字は道具である」と語る茂木氏は、「言葉を使い、たくさんの言葉を知って、使う方が大切」だと語った。

    また、ディスクレシアと呼ばれる読み書きにハンディを持つ学習障害を抱える子どもも含めて教育というものがあるとし、特定の正解を押し付けるのは時代にそぐわないとした。茂木氏は子どもは自分の考えを表現する作文などを書くことで漢字を覚えるものだと語り、漢字テストそのものの是非にも触れていた。

    動画のコメント欄にも、小学校特有の「とめ、はね、はらい」の採点法について悩ましいとする声が集まっている。

    「息子が書字障害のため、漢字、作文の細かいお作法には泣かされて来ました」
    書き順は国語じゃなくて美術の授業の一部で書道の授業を、してみた方がオモシロクなりそう」
    「そもそも字を上手い下手という分け方をするのがナンセンスだと思います...(中略)...それ以上に文の中身に着目するほうがよっぽど有意義だと思います」

    茂木健一郎氏(2016年撮影)


    (出典 news.nicovideo.jp)

    基本をしっかり覚えるべきでは。

    <このニュースへのネットの反応>

    【(漢字)小学一年生漢字テスト「とめ・はね・はらい」はどうでもいいこと?」】の続きを読む


    車から降りずに注文から受け取りまでを完了できるドライブスルーは、接触機会が少なくて済むことからさらに需要が高まっている。このほど南アフリカ在住の男性がマクドナルドドライブスルーで遭遇した無礼な女性客とのやり取りを公開した。この男性の秀逸な復讐劇に「スカッとした!」と称賛の声が相次いでいる。『Bored Panda』『Mirror』などが伝えた。

    南アフリカの西ケープ州ケープタウン在住のネリー・ゼザ二さん(Nelly Zenani)が3月4日マクドナルドドライブスルーで出会った迷惑な女性客について自身のFacebookに綴った内容が話題を呼んでいる。

    この日の朝、ドライブスルーの注文窓口で商品を選んでいたネリーさんは、すぐ後ろに並ぶ車にいた女性から「選ぶのに時間をかけすぎ!」と中指を立てられ、大声で罵声を浴びせられた。必要以上に他者を急かし、あまりに無礼な言動に怒りを覚えたネリーさんは、ここである復讐方法を思いついた。

    支払い用窓口へと車を進めたネリーさんは、後ろの車の女性が注文を終えるまで待ち、会計担当の女性に2台分の商品支払いを申し出た。なんとネリーさんはこの無礼な女性客の商品代まで支払ったのである。

    数分前まで悪態をついていた相手に親切を施されてしまった女性は「お会計は先ほどの男性がお済です」と告げられて、おそらく気まずい思いをしたに違いない。

    当時の女性の様子を、ネリーさんはこのように明かしている。

    「(商品受け取り用の)次の窓口に進んだ僕に、店員から『もうお支払いされていますよ』と告げられた女性は車の窓から身を乗り出し、変なものでも見るかのような表情を向けていたよ。」

    「おそらく自分の行動を恥ずかしく感じたんだろうね。バックミラー越しに僕と目線が合わないように避けていたから。」

    予想外の行動をされて戸惑いを隠せない女性だったが、ネリーさんの真の復讐はここからが本番であった。

    商品の受け取り窓口へと進んだネリーさんは、その復讐についてこう綴っている。

    「商品受け取りの最後の窓口へと進んだ僕は、店員に(ネリーさんと女性の)両方のレシートを提示して、彼女の分の商品まで受け取ったんだ!」

    「『僕が支払ったんだから、僕のモノさ!』ってね。これで彼女はもう一度列に並びなおして、さらに長い間待たねばならないってわけだ。今日のことが良い教訓になったはずさ。」

    この女性は注文を急いた挙句、よけいな遠回りをすることになってしまったようだ。

    ネリーさんのこのたびの投稿は23万件以上もシェアされ、ユーザーからはこのようなコメントが届いている。

    「本当にスカッとしたよ!」
    「こんな終わり方は全く予想もしていなかったわ(大笑いの絵文字)」
    「なんで僕にこんなことを教えたのさ! やってみたくて仕方がないじゃないか」
    「もし僕に同じことが起こったときには、この方法を試してみるよ」
    「ちょっと器量が狭すぎない? こんなことしなくても」
    「私も同じような体験をしたわ! 私の場合、窓を開けて爆音の音楽で注文を邪魔してやったの!」

    画像は『Nelly Zenani 2021年3月4日Facebook「So I was in the McDonald’s drive-through this morning and the lady behind me continuously hooted at me and flipped me off because I was taking to long to order.」』『Mirror 2021年3月27日付「McDonald’s customer takes geniuspetty’ revenge on impatient woman at drive-thru」(Image: PA)』のスクリーンショット
    (TechinsightJapan編集部 YUKKE

    海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト


    (出典 news.nicovideo.jp)

    日本人なら静かに待っている。

    <このニュースへのネットの反応>

    【(食)南アフリカ・ケープタウン在住の男性がマクドナルドのドライブスルーで遭遇した無礼な女性客とのやり取りが話題】の続きを読む


    釣りが趣味の人はいませんか。

    1 砂漠のマスカレード ★

    出会いの多いこの季節、さまざまな場面で自己紹介をする機会があると思います。そこで今回は『オトメスゴレン』の読者に聞いた「男性の自己紹介で女性がドン引きする『趣味』」について、まとめてご紹介します。

    【1】抵抗感を抱く女性が多い「萌え系」の「アニメ鑑賞」や「フィギュア収集」
    「生理的に受けつけない」(20代女性)というように、「萌え」的なセンスに対して否定的な意見は少なくありません。「美少女系はNGだけど『ワンピース』オタクはOK」(20代女性)など、男性が好きな作品によって、受け入れられるかどうか判断する女性は多いようです。

    【2】「ひょっとしてナルシスト?」と冷たい目で見られることもある「筋トレ」
    一見、女性受けは悪くなさそうな「筋トレ」ですが、「街角の鏡に向かってポーズを取っていそう」(20代女性)、「『筋トレ好き』は自分大好きなナルシストのイメージ。『スポーツ好き』とは似て非なるもの」(20代女性)というように、辛らつな意見が寄せられています。

    【3】「鉄道」「プラモデル」など、その世界のよさを理解するのが難しそうな趣味
    「鉄道オタクの会話って、専門的すぎて謎」(20代女性)、「『ガンダムファン』なら普通だけど、『ガンダムのプラモデル』って…」(20代女性)というように、マニア性の高いジャンルを究める男性は、趣味だけでなく人柄までとっつきにくい印象を与える場合があるようです。

    【4】「どこ見てんのよ!」と嫌がる女性も多い「人間観察」
    趣味として挙げる男性が意外と多い「人間観察」ですが、必ずしも好意的に受け止められるわけではないようです。「常に人のあらさがしをしているのでは?」(20代女性)、「自分も観察されそうで不気味」(20代女性)など、不愉快に思われる可能性もあるので気をつけましょう。

    【5】「それって『趣味』なの?」と違和感を与えてしまう「貯金」「財テク」
    「お金に関する意識が高いのは、悪いことじゃないと思うけど…」(20代女性)と前置きしつつ、「貯金や財テクを『趣味』と呼ぶのはなんか変」(20代女性)、「『俺、金なら持ってるよ』というアピール?」(20代女性)など、違和感を覚える女性が多いようです。

    【6】たとえ好きでも黙っていてほしい「アイドルの追っかけ」
    「『オタ芸』とかホント無理」(10代女性)など、アイドルの応援活動に拒絶反応を示す女性は多いようです。「好きなアイドルがいるのは構わないが、それを教えてくれる必要はない」(20代女性)と思う人もいるので、よほど親しい相手以外には打ち明けないほうがよさそうです。

    【7】仮に交際することになっても、ほったらかしにされそうな予感がする「ゲーム」
    ゲームが好きな男性は珍しくありませんが、程度によっては「親しくなっても、ゲームに夢中で相手にしてくれないかも」(10代女性)と女性を不安にさせる場合があります。「ゲームのために徹夜した」など、度を越した印象を与えるエピソードは披露しないほうがいいでしょう。

    【8】好意的には受け止められない「パ*」「麻雀」「競馬」などのギャンブル関係
    「パ*なんて、ただの無駄遣い」(20代女性)、「『賭け事をする男とはつきあうな』と親に言われた」(20代女性)など、ギャンブルをよく思わない女性は多いようです。自分では「趣味」だと認識していたとしても「気晴らし程度です」と伝えたほうがいいかもしれません。男性のキャラクターによって、ほかにも女性が「ドン引きする趣味」が考えられると思います。皆さんのご意見をお待ちしています。(松田久美子)

    https://news.livedoor.com/article/detail/16269928/
    2021年4月5日 10時0分
    スゴレン

    前スレ

    2021/04/05(月) 16:14
    https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1617609987/


    (出典 4.bp.blogspot.com)


    【(生活)「男性の自己紹介」女性がドン引きする趣味とは】の続きを読む


    “ユキを愛でる会”グループチャットで行われた女子高生陰湿いじめの実態 から続く

     浮気調査や人探しといった本業のかたわら、子供たちの「いじめ調査」を続けているT.I.U.総合探偵社代表の阿部泰尚氏。年間約500件もの相談を受けて、いじめ事件の解決に奔走するうちに、いつしか「いじめ探偵」と呼ばれるようになった。これまでに阿部氏が手がけた事件の中から、とくに印象的だった事例について話を聞いた(プライバシーの観点から仮名にして一部フィクションを交えています)。

     阿部氏が原案・シナリオ協力をつとめる漫画『いじめ探偵』(漫画・榎屋克優)が現在、WEB漫画サイト「やわらかスピリッツ」にて連載中。

    【マンガ】『いじめ探偵』第1話を読む

    ◆ ◆ ◆

    腹を蹴る、給食にゴミを入れる

     阿部氏がいじめ相談を受け始めたばかりの、2010年ごろの話だ。関東エリアに住む小学生の息子ケイタ(10歳・仮名)の母親から、事務所に電話が入った。最初の電話は被害者の母親からかかってくることが多いが、「なんだか最近元気がない」、「いじめられているようで心配だ」という漠然としたものがほとんど。この時もそうだった。

    「どこで何をされているか、まずは本人にしっかりと聞き取ってもらえますか?」

     数日後、母親から折り返しの連絡があった。外傷が残らないように腹などを何度も殴る、給食に髪の毛やゴミを入れられるといった、具体的な状況が見えてきた。数日後、自宅で母親同席のもと、ケイタ本人から聞き取りを行うことにした。

     いじめられていたケイタは、純朴な雰囲気のごく普通な子供だった。最初は落ち着かない様子だったが、阿部氏が名刺を手渡すと、かしこまった様子で目を合わせた。

    「本人がちゃんと話をしてくれないと、その後の対策もうまくいきません。相手が子供だと名刺を渡さない人もいますが、一人の人間として僕は君を認めているよ、という意味も込めて私は子供に対しても渡すようにしています」

    事なかれ主義の教師たち

     いじめられた記憶を掘り起こす過程では、時系列が前後してしまうことが珍しくない。カレンダーテレビの番組表などを見ながら、大きめの付箋に一つ一つの出来事を記入し、起きた順序通りに並び替えていく。

     いきなり殴られたなど不自然な話があれば、その前には何かがあっただろうと問いを投げかけ、点と点をつなげていく。遠足や運動会などの写真を見せてもらい、加害者の顔と名前を特定する。5人の加害者のうち、主犯格は身体が大きくスポーツ万能で、女子からも人気のあるタイプだった。

     内ももに何度も蹴りを入れられたり、トイレで陰部に落書きをされるなどのいじめも判明した。だが、多くの被害者はいじめられていることへの恥ずかしさからか、被害レベルを半分程度に過少報告する傾向があるという。

    「証拠を残すために、小型の録音機を貸しました。相手の名前を呼びかけたり、何をされているか分かるように、何回か実演指導もします」

     十分にケイタへのいじめの証拠が集まったところで、阿部氏は報告書を作成。母親に付き添って学校に提出した。だが、学校側は仕事を増やしたくないためか、まともに取り合わないことが多い。その時も中年女性の校長は、こう言った。

    「元気がないのは、家庭環境が原因かもしれない。そもそも、子供同士でいざこざが起きることはありますよ。社会に出てからも人間関係がうまくいかないことはいくらでもあるので、ちゃんと乗り越えないと」

     問題に向き合おうとせず、トンチンカンなことを言ってくる教師は少なくない。そこで阿部氏はあえて思いっきり大きな声を出して、ケイタのいじめの証拠となる報告書を読み上げた。腹から声を出して読み続けていると、だんだん喉がキツくなってきたが、異様な雰囲気によって明らかに教師たちの表情が変わった。

     動揺し、お茶を飲む手が震える者もいた。非常識に思えるかもしれないが、こうした手段を取らないと、教師たちは動かないのだ。

    奇策を打ってトドメを刺す

     後日、加害者たちに指導が行われたが、まったく反省していない様子だった。主犯格の親は「うちの子いじめの濡れ衣を着せられた。こっちのほうがいじめられている」と逆ギレし、周囲にそう吹聴していた。

     それでも、形ばかりの「謝罪の会」が開かれることになり、昼休みの時間を使い、被害者であるケイタ、加害者の双方の親と子供が集められた。しかし、加害親子には反省の色は見えず、彼らはこう言った。

    いじめられたって言っている子にも悪いところがあったから、これはお互いさまだね”

    いじめたつもりは全然ないけど、いじめって思わせちゃったみたいでゴメンね”

     こうなることを予想していた阿部氏は、事前に策を講じていた。「謝罪の会」が開かれるのは視聴覚室の隣だったので、放送機器をうまく操作すれば、会の様子を全校中に流すことができると考えたのだ。

     いじめの実態を知るためにケイタの数人の友人からも聞き取りをしていた阿部氏。視聴覚室で一緒に「謝罪の会」の様子を聞いていたその友人たちにこう言った。

    「これ、マイク置いておいたら放送できちゃうんじゃないの?」

     まったく悪びれない加害者の様子に怒りを感じていたケイタの友人も乗り気になった。急いで「謝罪の会」の教室に、放送室からコードを延ばしてマイクを設置。放送のスイッチをオンにすると、放送室に鍵をかけて別の教室へと移動した。

    加害者親子の本音が校内に露呈した意味は大きかった

    うちの子だけが一方的に悪いとは思っていませんよ!”

    “ケイタって、どこかいじめたくなる気持ちにさせるんです”

     まったく謝罪する気などなく、自分の行為を正当化するばかりの加害者親子の声が筒抜けになってスピーカーから流れ始めると、学校全体がざわついてパニック状態になった。

    「出てきなさい! ドアを開けなさい!」

     教師は声を張り上げてドンドンと放送室のドアを叩いたが、なかには誰もいない。十円玉で開けられる簡易式の鍵だったので、間もなくドアは開けられてスイッチが切られた。だが、ほんのわずかな時間でも、加害者親子の本音が校内に露呈した意味は大きかった。

     主犯格の生徒はその後、転校。いじめは完全に終結したというが、阿部氏はこのケースをこう振り返る。

    「今思うと、全校放送はやり過ぎだったかもしれません……。ただ、そうでもしなければ加害者親子が自分たちがやったことの酷さを理解できなかったのは、残念ながら紛れもない事実です。とはいえ、私もさまざまな事例を経験してきて、もっと違うやり方で加害者に反省させる方法が今ならあると思っています」

    (取材・構成:西谷格)

    【マンガ】『いじめ探偵』第1話を読む

    (阿部 泰尚)

    &copy;iStock.com


    (出典 news.nicovideo.jp)

    子供が高校でいじめにあい、学校に相談に行きましたが、なんと学校側がいじめた相手をかばった。こんな学校潰れてほしいと思いました。

    <このニュースへのネットの反応>

    【(いじめ)「いじめられた子にも悪いところが」、ふざけんじゃねえ!】の続きを読む

    このページのトップヘ