2020年12月16日、環球時報の胡錫進(フー・シージン)編集長が中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の自身のアカウントに、日本と韓国で新型コロナの感染が深刻化しているとする文章を掲載した。
文章は、日韓両国で感染状況が急転直下的に悪化しており、厳しい状況が続いている紹介。両国はもともと感染対策がある程度うまくいっていたとした上で「西側諸国における評論の大部分は、両国を感染対策効果ランキングのベスト10に入れ、中国よりも上にランクさせることさえあった。西側世論は、日韓の感染対策と中国のやり方とを対立させたいようである」と評した。
そして、「西側の評価をくれぐれも信じてはならず、彼らによるミスリードを防がなければならない。新型コロナとの闘いは科学の闘いであり、人類はその中で多少の自由を犠牲にすることを含めた必要な代価を支払う必要がある。国情の違い、人々が望む望まない関係なしに、そうなのである」と論じている。
また、コロナ感染を完全に封じ込めないまま経済活動を活発化させる施策を講じて感染を再拡大させ、再び経済が打撃のピンチを迎えた日韓両国について、「せいては事をし損じる」という言葉で表現するとともに「今冬に米国から実質的なワクチン支援が得られる望みは低く、厳しい試練に立たされるだろう。日韓両国による新たな感染対策措置が速やかに効果を生み、今冬がウイルスにより無駄とならないことを願う。特に、来年夏季五輪開催を控える日本の感染拡大からの早期脱却を祈る」と結んだ。
胡氏の文章に対して、中国のネットユーザーは「日本も韓国も台湾も検査しないから感染者が少なかったわけで、今になって深刻な状況が隠しきれなくなった」「新型コロナを経験して、ますます多くの中国人が欧米による国の統治のずさんさを見透かした」「東アジアの儒家文化圏が西側に翻弄されている。日韓は特に注意せよ」「わが国も注意が必要だよ。寒い季節は感染しやすいから」といった感想を残している。
一方で、「中国のような極端な手段を他国は学べない」「わが国はよかったね。支持率という概念がないから」「集権国家の極端な手段による感染対策は、民主国家では実施不可能。結局のところ、どちらも人々がつらい経験を味わうことになる」などの意見も見られた。(翻訳・編集/川尻)
(出典 news.nicovideo.jp)
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